ドライアイ
涙は眼球の外上方にある涙腺で作られ、瞬きによって眼球の表面に行き渡り、目頭にある、涙点という穴から鼻の奥へと排出されます。この涙の量が減ったり、眼の表面の「濡れ性」が悪くなるのがドライアイです。ドライアイは、目の乾燥感だけでなく、異物感やまぶしさ、目の痛み、疲れなど様々で、ときには「涙が出る」という症状のひともいます。
ドライアイの検査ではフルオレスセインという黄色い染色液を使い、乾燥による眼の表面のキズを探したり、涙の安定性を観察したりします。詳しく調べる場合、涙の量を調べるシルマー試験を行ったりします。
ドライアイの治療には、第一に人工涙液やヒアルロン酸配合の点眼剤で目に潤いを与えます。それでも改善がみられない場合、涙点プラグを涙の排出口である涙点に差し込み涙の流出を抑えます。これらの治療に加え、長時間連続のパソコン使用やコンタクトレンズ装用、乾燥した室内環境など、悪化の原因があれば、その状態を改善する事も重要となります。
フルオレスセイン色素で染色した重症のドライアイ 緑に染まっているところが角膜のキズ。